PLEA 1997 Kushiro Outline

PLEA Design

プレアセンターは、1997年1月に釧路市で開催された国際会議のためのインフォメーションセンターです。国際会議は、ラムサール条約が締約された国際会議場で開催されました。求められた機能は、プレア国際会議の歴史と概要説明、予定される国際会議への市民参加のインフォメーションに加えて、日本のプレアデザインについて海外に発信することでした。

建物は、運用されている国際会議場の前庭に仮設で建てることが決まり、会議場の運営に影響の少ない国際会議開催の前年の夏に40日間の工事期間が許されました。躯体に秋山東一が開発したフォルクスハウスシステムを採用して、40日間で建てるデザインをしました。

建物が仮設建築物であることで。蓄熱をどうするかが最大の課題でしたが、水を詰めたポリタンクを床下に配置することで、通常の空気式太陽熱利用パッシブシステムの効果を得ることができました。国際会議の開催された、1997年1月7~9日には、太陽熱と併設した風力発電で得た電力だけで、3日間72時間を快適に過ごすことができました。

太陽熱・光の同時取得でエネルギー自給を実現して、厳冬期を快適に過ごすことができる空気式太陽熱利用パッシブシステムの各部の温湿度のデータを、24時間インターネットでリアルタイム配信していました。

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