パッシブヒーティング
冬の晴れ間は、外気を集熱装置で温めて、2階の床下に吹き込みます。この施設は日中の利用だけなので夜間利用のための蓄熱コンクリートはありません。木材も蓄熱しますが、日中の太陽熱は、そのまま直接利用する計画です。室内は集熱によって正圧になるため、隙間風の流入はありません。
日中太陽熱が不足する場合、木質バイオマスを燃料としてエネルギー棟から供給される温水を使って補助暖房をします。
パッシブクーリング
夏は、集熱装置は「ヒートチムニー」になります。集熱パネルと囲っている温室内の空気は、太陽で温められて、浮力を得るので、温室を解放して室内の空気をトップライトから逃がします。そのとき森を通ってくる涼しい風が館内に気流感をもたらします。
また、コレクター内に高温空気がたまらないように排気運転をしますが、その時の外気導入は、クールチューブを通って地熱で冷やされた外気を導入しています。
屋根散水用に雨水を地下ピットに貯めています。緑化している屋上の散水もかねて、水の蒸発潜熱をクーリングに利用しています。