YMB 山法師 Outline

PLEA Design

施主からの要望は、2tの蓄熱槽を持つ、温水床暖房のすまいでした。いわゆるアクティブソーラーシステムです。パッシブソーラーとアクティブソーラーの違いは、太陽熱を、他のエネルギーを使用して濃縮したり変質したりしているかどうかの違いです。パッシブシステムは、何も足さない何も引かない、取得した熱をそのまま利用します。

8枚の太陽熱コレクターは、日が差すと沸騰するくらいの温水集熱をします。2tの蓄熱槽は、ほとんど常に60℃以上の温水を貯湯していました。床暖房も浴室や厨房への給湯も、この蓄熱槽と熱交換をして作った温水を利用しています。

2階の厨房前のホールと浴室の床・腰に「玄昌石」(雄勝石)を使っています。黒色は日射吸収率がよいということもありますが、割り肌の石と、硯のように研いだ石肌をチェッカー模様に貼っています。このホールの床は、床暖房の放熱面であるとともに、床暖房用の温水をダイレクトゲインで加温する効果も持ちます。

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