EDS 地球デザインスクール Planning

Design

配置計画

地球デザインスクールは、2年度にわたる事業でした。初年度は、京都府の予算の関係で、セミナーハウスだけのコンペでしたが、引き続き50人の宿泊棟と、スタッフのための宿泊棟、浴室棟、そして全体のエネルギー棟を次年度事業としてよていしていることが公開されていました。

複合施設の配置計画は、全体の中の部分なので、まず全体計画を組まない限り計画できないと考えました。つまり頼まれてもいないのに、全部を設計して、その一部としてセミナーハウスをプレゼンしました。振り返るとコンペの規定違反ですが、コンペの要綱そのものの問題でもあるので、繰り返し質疑を重ねて、「提案してもよい」という状況に追い込みました。

実際のところ、傾斜地の山の中なので、宿泊棟を計画できる部分もごく限られた部分に限定されます。

海星公園のセミナーハウスのミッションは「宿泊型体験環境学習」です。1階は、公園を訪れる人に公園での過ごし方をガイダンスするホールと、野外観察などの助けとなる資料ライブラリ、スタッフオフィスで構成して、雨の日のワークショップの場所としてピロティ―空間を提案しました。

宿泊サービスのオペレーションが決まっていませんでしたが、YMCA のようなセルフ型が好ましいと思い、宿泊者のベッドメイクは宿泊者が自分でやることを想定して、リネン室を設けました。ピロティ下部、ピロティ空間を挟んで、ホールから離して計画したワークショップは、木工機械などワークショップで必要になるモノの倉庫として位置づけています。

EDS Ground Floor Plan

2階は、50人の宿泊者のためのダイニングと、食事をサービスする 50人分の給食室のようなキッチン、雨の日の屋内活動と、レクチャーを開催できる学校の教室のような、セミナールームで構成しています。倉庫にはレクチャー形式にしつらえるための什器を収納します。

EDS First Floor Plan
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