EDS 地球デザインスクール Energy

PLEA Design

図は地球デザインスクールが、省エネ基準に準拠して設計された場合の一年間の冷暖房量のシミュレーションをベースに、断熱性能や太陽熱空気集熱の効果をシミュレーションした結果をまとめたものです。暖房期間は、各月、赤・橙・淡橙の3色の棒グラフ、同様に冷房期間は、空色・青・淡青の3色の棒グラフで結果をあらわしています。

赤と空色が、省エネ基準に準拠して設計した場合の一年間の暖冷房エネルギーを示しています。
次の淡橙と空色は、われわれが提案する「高断熱・高気密」にした場合の暖冷房エネルギー、さらに次の橙と青が、「高断熱・高気密」モデルに「空気式太陽熱利用パッシブシステム」の効果を加えた結果を示しています。「高断熱・高気密」と「空気式太陽熱利用パッシブシステム」の組み合わせで、僕たちの提案建物は、省エネ基準並み施設のエネルギー消費量を41% 削減することができます。

しかし、建物を使う上で必要になるエネルギーは、暖冷房エネルギーだけではありません。地球デザインスクールは宿泊を伴い、お風呂もあり大きな家のようなものですから、暖冷房以外に、風呂のための給湯エネルギー、調理のための厨房エネルギー、そして照明などの機器エネルギーが必要になります。

橙は暖房、青が冷房、桃色は風呂の給湯エネルギー、黄色は照明、緑は調理その他コンセントから使う機器類の消費エネルギー量を示しています。暖冷房エネルギーは、この建物全体に必要なエネルギーのごくわずかの部分であることが図から解ると思います。数々の省エネ対策の結果、設計した施設は、上から4番目の状態になています。

残りのエネルギーを見てみると、電気エネルギーがほとんどですので、これを自家発電する提案をしています。ちょうど小さめのコンビニ一件分の電気エネルギーを賄うことができるくらいの自家発電を想定しました。48MWhの自家発電を、年間2000時間稼働させると、照明とコンセントからの電気を賄うことができます。その結果が5番目のグラフですが、残りはすべて熱エネルギーです。

ここで発電を、コージェネレーションシステムで行うことを提案します。コージェネレーション(熱電併給)は、天然ガス、石油、LPガス等を燃料として、エンジン、タービン、燃料電池等の方式により発電し、その際に生じる廃熱も同時に回収するシステムです。つまり、地球デザインスクールは、上記の規模で木質バイオマスを利用した、コージェネレーションシステムを行えばエネルギー自給建築、ZEBになります。

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