この家は、素材色でデザインしました。何も足さない、何も引かない「素材の色」です。素材色は欠けても、すり減っても、素材色のまです。ペンキも素敵な素材ですが、木材を塗膜で覆うのは問題です。
木材は調湿作用を持ち、常に呼吸しています。木材の仕上げは、竣工直後に汚れが付きにくくする程度のものにとどめています。
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木とシナベニア・漆喰・コンクリート打ち放しの素材色です。金属部はステンレスヘアラインとして電気のプレートも金属のものを使用しています。フォローリングは、強烈な温水暖房をしているため、メーカーが「大丈夫」だという合板を使っています。仕上げの厚付きだけがブナのフローリングです。
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ホールの仕上げは、漆喰とシナベニア、構造材のスギ。浴室は床と腰が玄昌石、壁と天井はヒノキ。木の浴槽を要求されましたが、この浴槽は、高温高圧で、セルロースをアセチル基に変質させた「エステックウッド」です。もはや木とは呼べませんが長持ちします。
地元の素材と近くの山の木で家を創ります。もともと家は、できるだけ近くの材料で、できればタダで拾ってくることができるようなもので作るべきだと思っています。