PLEA 1997 Kushiro Details

Design
PLEA 1997 Kushiro

空気集熱の棟ダクトを屋根の外に組み立てることで、垂木間の野地板に穴を開けたりする危険を回避しています。また屋根の外に設置した棟ダクトを利用して北側にハイサイドライトをつくりました。このハイサイドライトのおかげで、プレアセンターのインテリアは、日中は散乱光に満たされるスタジオのような光の空間になりました。

プレアセンターは仮設だったため。基本的に乾式工法でデザインしています。一般的な空気集熱式パッシブソーラーシステムでは、蓄熱部位として床下の土間コンクリートを利用しますが、プレアセンターではそれができません。もし蓄熱のためにコンクリートを打設できたとしても、国際会議のかいされる半年後までにそのコンクリートが乾燥することはありません。空気集熱は床下のコンクリートの乾燥に終始して、太陽熱暖房の効果を発揮できなかったでしょう。

プレアセンターでは、全てが展示品になっています。左は南側の縁側の蓄熱材、PCMです。PCM とは、 Phase (相) Change (変化) Material (物質) のことで、水が氷になるように、物質が液体から固体、固体から液体に相変化する際に放出もしくは吸収される熱エネルギーのことを「潜熱」といいます。25℃で溶ける氷にダイレクトゲインを蓄熱しています。

右は、床下に並べた、水を詰めたポリタンクです。床の一部をガラス張りにして、床下の蓄熱材を見せています。通常の蓄熱コンクリートの応答は、コンクリートの厚さ50㎜程度であろう…として、水詰めポリタンクの数量を決めました。同様の手法で、ペットボトル蓄熱もその後実施しています。

空気集熱のエンジン、エアハンドリングボックスの中は断熱されていますが、集熱空気が集まるのでとても熱くなります。プレアセンターは冬が勝負だったので、エアハンドリングボックスを屋内に露出して、熱交換機前後のお湯とり温度も表示しています。お風呂はありませんが、お湯で手を洗うことができるようにしました。

制御機器も含めて、計装配線も全て露出配線です。注意深く建築工事を進めれば、建物の気密を損なう部分は設備システムが熱的境界を貫通する部分しかありません。露出配線は、設備工事によって気密性能が低下する危険を回避します。

PLEA 1997 Kushiro

屋根の上の集熱パネルに不特定多数が近づくことは危険なので、屋外に実際の屋根モデルを展示しています。集熱も同時に行い、集熱空気の暖かさを体感できるようにしています。

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